一昨年のHYDE Christmas Concert 2017 -黑ミサ TOKYO-に引き続き、今年も行ってきました。
HYDE ACOUSTIC CONCERT 2019 黑ミサ BIRTHDAY-TOKYO-
今回の黒ミサもアコースティックコンサートと題して、オーケストラを従えての大人のコンサート。
一応、ドレスコード的なものもあるしね。(普段着ぽい人もそこそこいるけど)
ラルク畑の私ですが黒ミサはラルク曲も多数セトリに組み込まれるので嬉しい限りです。
結論、最高でした。
セトリも良かったけど、その場にいた人にしかわからない雰囲気がそこにはありました。
MCを書き起こしてくれる人もいるでしょうが、それを見ただけでは伝わりきらないでしょう。HYDEちゃんの表情、仕草、間、声色、その全てが揃って初めて感じられるものがありました。
HYDEちゃん、MCで「人間ってすごい」って言っていたけど、いやいやあなたが凄いですよと、そんな風に感じておりました。
私、感動屋さんじゃないんですよ。
毎回ラルクのライブも楽しい!!!ってなるんだけどそれ止まりなことが多くて。
でも今回は何か動かされるものがありました。
今回はHYDEちゃんの音楽人生の集大成として、自身の好きな音楽・演りたい音楽をセトリにしたと言っていましたね。
HYDEちゃんの想いを乗せた楽曲たちに、寶井秀人が見え隠れする、そんな彼の人間性が多く映し出されたコンサートだったと思います。
年末からずっと体調不良だったそうです。
この日も1曲目から鼻をすする音がマイクに拾われていました。
あらら、HYDEちゃん風邪かな、今日大丈夫かな、そんな風に感じた1曲目でした。
あ、ちなみにこの1曲目の『JESUS CHRIST』が私の知らない曲の2つのうちの1つでした、しょっぱな知らない曲笑
でもね、鼻は詰まっていたけど、声は出ていましたよ。
ラルクリの後だったから余計にそう感じることができました。
ラストの『星空』だけはキツそうで、高音ロングトーンが揺れていました。ロングトーンを崩して無理やり絞り出す歌い方もしていました。
でも今回ばかりはその揺れが彼の心の揺れとシンクロしているようで凄く良かったです。
HYDEちゃんこの日は最初から泣きそうでしたからね。
ある意味この日一番の事件が起きたのが4曲目の『SHALLOW SLEEP』の序盤も序盤。
息継ぎのタイミングで思い切り鼻が鳴るじゃありませんか!
ブタ鼻っていうの?「ずごっ」「ふごっ」みたいなやつ。
荘厳な雰囲気で歌い、静かに観る私達への試練ですよ。
(私)「(え、今鼻鳴った??鼻の音だよね???ふごって…)」
HYDEちゃんは何事もなかったかのように歌ってるのがまたツボってしまって笑
でも、HYDEちゃんも笑いそうになってたみたい。後のMCで自分で言ってました笑
「鼻鳴ったのバレてるだろうな~」みたいなこと言って(ホントはもっと長いMCで色々言ってました)、HYDEちゃんしばらくツボって笑ってましたね笑
あのMCで会場中も大爆笑でしたからね。
5曲目は『DEPARTURES』でした。
MCで「ラルクが売れる前くらいに出た曲で当時随分と聞いていて、まさか自分が歌うことになるとは」と感慨深そうでしたよ。
また、この曲の思い出として「前奏がkenちゃんが作る感じに似ている」と思ったそうで、それをkenちゃんに伝えたところkenちゃんもまんざらでもなさそうだったとのこと。
8曲目9曲目と『LORELEY』『In the Air』と続いたあとに、大きな誕生日ケーキの登場。
観客みんなでハッピーバースデー歌って。
HYDEちゃんかぶり付いてケーキ食べるんだけど、直後に「あ、スプーンあったw」って笑
でも、どうみてもそれはスプーンじゃなくて、フォークなんだけどねw
その後何口か食べてましたよ。
で、スタッフが片付けようとするのを制止して、次の『flower』へ突入。
大きな誕生日ケーキの隣で『flower』歌うんだよ?可愛いかよ!
私は内心「(ケーキ片付けないと乾いちゃうよ…カピカピになっちゃう)」と思ってました笑
1曲だけケーキと共に歌ったあとに、スタッフに片付けてジェスチャーして持っていってもらったので一安心。
13~16曲目はラルク『HONEY』『XXX』『forbidden lover』『永遠』
『HONEY』を短時間で作ったのは有名な話だけど、その時にゆっきーの「いいんじゃない?」の助言があったから1日猶予貰って完成まで持っていったということを言っていました。
まさかそんな曲がラルク史上最も売れる曲になるとは。
ゆっきーありがと!
あ、そうそう、『HONEY』『XXX』はオーケストラの「パーカッション」さんが見どころ!というかそこばかりみていてあまりHYDEちゃん見てなかった笑
タンバリンとシェイカー(シャカシャカするやつ)のリズムがものすごく心地良いです。
奏者のリズムの取り方もまた素敵で。
オーケストラの話が出たからついでに書いておくと、バンマスはピアノの方。
指揮はこの方が取っていました。
スタートのタイミングはこの方の合図で。
終わりはピアノソロやギターソロ以外であればこの方が腕を上げて拳を握るようにして指揮をしていました。
スタートがピアノから入る曲もちゃんとスタートの指揮をして自分も演奏し始めるんですね、忙しい。
話を戻してと、
HYDE「あと、残り2曲です」と言ったところでまた雰囲気が変わりました。
HYDEちゃんなかなか歌いださなくてね。
終いには「次の曲歌う自信がない」と。
「思いのほか高まり過ぎた」と。
水飲んだり、ジャンプしたり、発声したり、しゃがみこんだり。
私はこのまま終わってしまうのかな?でもそれならそれでいいんじゃないかな?とすら思うくらい、歌えない時間が続いていました。
その間、ファンからは「頑張れ!」とか「可愛い!」とか「大丈夫?」とか「みんなで歌おう!」とか声が掛かるようになっていました。
HYDEちゃんは笑っていたけど、たぶんどの掛け声も響いてはいないでしょう。
そういう雰囲気ではなかったですからね。
みんなHYDEちゃんを想って声を掛けているけど、あの瞬間だけはHYDEちゃんと我々とのズレが生じていましたね。
ズレというか、HYDEちゃんが違う次元にいたような感じかもしれません。
アーティストというのは凄いんだなと改めて感じました。
ただ歌うだけならもちろん歌えるでしょう。
でも歌う自信がないんですからね。
メロディーに歌詞を乗せて届けるだけじゃ届かない、そこに感情を乗せて初めて完成なんでしょうね。
その感情がコントロール出来ないままでは歌えない、みんなに想いを届けられない、そういうことなんでしょう。
表現者HYDEを見た気がします。
そしてしばらく時間を掛けて歌い始めた『MEMORIES』
顔を涙で濡らしならしっかりと歌い上げました。
私、知らない曲だったけど笑
ラストは平和を願って『星空』
歌い終わると自然とスタンディングオベーションでした。
HYDEちゃんが捌けて、オーケストラの面々が捌けてもしばらく続いていました。
チラホラと退場する中、HYDEちゃん拍手に応えて出てきてくれました。
会場全体を見渡すようにして、2階席にもアリーナにも手を振って。
ライブが終わってこんなに充実した気持ちになれたのはいつぶりだろう。
まだ脳内で処理しきれてないくらい意味わからない状態になっています。
これから行かれる方は覚悟の上お楽しみください。
行って良かったです。
HYDE黑ミサ2019(1/23)セトリ
1.JESUS CHRIST
2.A DROP OF COLOUR
3.EVERGREEN
4.SHALLOW SLEEP
5.DEPARTURES
6.ZIPANG
7.叙情詩
8.LORELEY
9.In the Air
(ハッピーバースデー)
10.flower
11.Red Swan
12.VAMPIRE’S LOVE
13.HONEY
14.XXX
15.forbidden lover
16.永遠
17.MEMORIES
18.星空