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怒なしメガネをかけて

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音楽業界初の公式チケット取引「チケトレ」は転売屋の温床とはならないか

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チケットトレード - チケトレ

一般社団法人日本音楽制作者連盟、一般社団法人日本音楽事業者協会、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会、コンピュータ・チケッティング協議会の4団体が、利用者間でイベントチケットを2次売買できる公式チケットトレードリセール「チケトレ」本日5月10日昼12時プレオープンした。

チケットトレード - チケトレ

※正式オープンは6月1日昼12時を予定

チケット高額転売問題、業界初の公式チケットトレードリセール「チケトレ」始動 | V.A.(邦楽) | BARKS音楽ニュース

チケトレの目的

さて、このサイトの目的としてはライブ・コンサートなどのイベントチケットが高額転売が禁止される中、急遽イベントに行けなくなった人が安心して他に行きたい人に定価で売ることが出来るというもの。

チケトレのメリット・デメリット

メリット

メリットとしては、公式サイトを介することで安心を売買することが出来るということ

メリットがあまり見い出せなく、ほとんどがデメリットの言及になります。

デメリット:手数料

売る側としては実際買った際に支払った金額をそのまま手にすることは残念ながら出来ません。

額面10,000円のチケットを買ったとするとそれを手にするには以下の余計な手数料が発生していることは実際にチケットを買っている人であれば周知の事実でしょう。

  • 発券手数料:108円
  • 決済手数料:216円
  • システム利用料:216円
  • 特別販売利用料:514円(先行予約の場合)

ざっくり1,000円以上は余計に支払っていることになります。

 

チケット10,000円と手数料1,000円を合算した11,000円で手に入れた額面10,000円のチケットを「チケトレ」でリセールする場合、手数料を除いた額面10,000円で登録することになります。

商品(チケット)価格: 券面金額※チケットの価格は、運営を行うぴあ株式会社で販売する興行の金額を設定。※商品価格に含まれるのはチケット代金(券面金額)のみ。チケットエージェンシー等での購入(一次流通)における手数料は含まない。

 

この時点で1,000円マイナスですが、リセール時には取引手数料10%とシステム手数料380円も取られることになるのです。

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結局のところ、11,000円で買った額面10,000円のチケットをリセールすると…。

支出:11,000円(チケット購入時)
売る:10,000円(チケトレ利用)
取引手数料:10,000*10% = 1,000円
システム手数料:380円

 

-1,1000 + 10,000 - 1,000 - 380

= -2,380円

 

各所に手数料が掛かるのはサービス運用をするためには必要なことなのは分かる、それは分かるがこの差額2,380円、極論だが言ってしまえば損をすることにメリットはあるのだろうか。

ユーザーはネットで検索をすればチケットチャンプなどの売買サイトや、売買掲示板などに簡単に行き着き相場を確認することが出来る。

もちろん、売買サイトでも定価で売る人もいるが、そんな人はごく一部なのが現状であり、というのも定価でと考える人でも手数料分は…と考える人が多い。

だから売買サイトを見ると、チケット額面に発券手数料や販売手数料をプラスした額、先程の例であればおよそ12,000円で出品するわけだ。

たかが手数料、されど手数料

 

実はデメリットとしてもう一つ高いハードルがある。

デメリット:本人確認

本人確認のハードルはやはり高いように思う。

転売対策であるから本人確認は当然ではあるけど、今の時代、他に売る選択肢がある中、躊躇なく個人情報を簡単に登録する人がどれだけいるのだろうか。

・サービス利用には、会員登録(メールアドレス、パスワード登録)とモバイル認証が必要
・運営側にて出品者及び購入者の本人確認あり(初回のみ)
・身分証(運転免許証、健康保険被保険者証、パスポートのいずれか)を提出
・利用者が撮影した写真(画像)をアップロード
・氏名(漢字・かな)/生年月日/身分証画像/住所/口座情報(※出品者のみ)

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チケトレに付加価値がない限り普及は遠いように思う。

転売屋の温床への不安 

そして一番の問題はチケトレが転売屋の温床にならないかという問題でしょう。

転売屋は人気アーティストのファンクラブに複数名義で登録し先行販売で大量に仕入れを行う。

その後も人気度や話題性などから各種先行や一般販売でも仕入れを行っている。

さらに言えばチケット売買サイトなどで定価以上だとしても利益が出ると予想されればそこでも仕入れてくる。

さて、そこでこの「チケトレ」だ。

(買う側も手数料は発生するものの)確実に定価でチケットを入手出来るこのサイトを転売屋が放っておくのだろうか。

ここで入手したチケットを転売するだけなのではないだろうか。

チケトレの未来 

「公式リセールサイトが誕生した=他の売買サイトが公式に認められた」ということにもなるため(独占禁止法)、「チケトレ」を使うメリットの明確化と、チケトレを介したチケットにはそれと分かるような細工がチケットに施されるなどがない限り未来はそれほど明るくないように思う。

ただし、高額転売対策への第一歩として踏み出したことには期待したい。

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今回の一言

どうなんすかねこれ。